IMG_0638IMG_0643 札幌証券取引所は、同所に上場している企業の中から2013年の年間功労賞を決め31日に表彰式を行った。昨年から始まったこの賞は、市場の発展や株主価値向上などを通じて地域経済に貢献した企業を選ぶもので、今回は前年も受賞した北の達人コーポレーションとカナモトが選ばれた。札証上場企業の時価総額は13年末の段階で12年末比30%アップ、711億円となり売買高も2年連続して100億円を超えた。2社の貢献度が高いとして理事全員の意見が一致して決まった。(写真左は札証小池善明理事長から記念の盾を贈られたカナモトの金本寛中社長=右。写真右は同じく小池理事長と北の達人コーポレーションの木下勝寿社長=右)
 
 カナモトは札証本則市場と東証1部上場の建機レンタル企業。1964年に設立されて91年に札証に上場、96年に東証2部、98年に東証1部に上場。13年10月期は4期連続増収増益を達成し増資や札証の個人投資家向けIR活動にも積極的だった点が評価された。
 
 北の達人コーポレーションは2年連続の受賞。インターネットによる道産素材を使った健康食品、化粧品製造販売のベンチャー企業で02年に設立。12年に札証アンビシャス市場に上場し翌13年には札証本則市場にスピード昇格した。昨年は株式分割や新商品の販売を始め、14年2月期の増配も決定していることなどが受賞理由。
 
 受賞式で、カナモトの金本寛中社長は、「今年で創立50周年になるが、節目の年に受賞できて嬉しく思っている。91年の札証上場時は自己資金が80億円だったが現在は560億円になっている。今後も証券市場を通じてもっと上を目指していきたい」と語った。
 
 また、北の達人コーポレーションの木下勝寿社長は、「昨年受賞したときに来年も賞を狙いたいと言ったが、本当に受賞できて嬉しい。当社はベンチャー企業(VB)として上場によって採用活動を強化したいとも考えていたが、北海道ではVBの注目度は意外に低いことを実感している。道内のVBはもっと頑張らないという思いが強いが、今回の賞は北海道の多くのVBへのエールと理解したい」と語っていた。


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