北海道経営未来塾が「経営実務講座」、北海道共創パートナーズ・岩崎俊一郎社長「二世経営者の悩みと解決法」

経済総合

 道内の若手経営者を官民連携で育てる北海道経営未来塾(実行委員長・長内順一未来経営研究所社長)は2026年2月10日、経営実務講座を開催した。経営実務講座は、道内2行が輪番で主催するもので、今回は、北洋銀行(本店・札幌市中央区)が担当した。(写真は、北洋銀行主催で開催された北海道経営未来塾・経営実務講座)

 会場となった札幌市中央区の北洋大通センター4階セミナーホールには、第10期の塾生ら32人のほか、実行委員会メンバーら約50人が集まった。開会の講話は、北洋銀の津山博恒頭取が務め、AIについて言及した。津山頭取は、「当行は、生成AIの専門チームを結成しており、行員にハンズオン研修を行っている。AIは、触って初めて分かるもので、慣れると活用の場が広がる」と述べ、2027年4月からは取引先などへの導入と研修をセットで行う法人を別組織で立ち上げ、受注をスタートさせるほか、CMや動画作成の受注も行う考えを示した。

 また、北海道は、半導体やGXなど新しいチャンスが到来していることに触れ、「私は松山千春さんの『大空と大地の中で』に出てくる<幸せを自分の腕でつかむよう>という歌詞が好きだ。手ではなく腕でつかむことで、皆さんはこのチャンスを生かしてほしい」と塾生たちに呼びかけた。

 講座の1部は、北海道共創パートナーズ(本社・札幌市中央区)の岩崎俊一郎社長が、『地域企業における“よくある”課題とその解決事例』と題して講演。岩崎氏は、実際に経営の伴走サービスで経験した二世経営者の悩みについて、「先代がレジェンド化され、古参の番頭格社員に実務で敵わず、社員から信頼されていない気がするなど、よくある悩みが多い」とした上で、人事制度の刷新や次世代の中核人材と一緒に課題解決を考える経営チームの必要性を訴えた。

 岩崎社長は、「経営チームが一枚岩の会社は強い。一緒に対策を考え、苦難を乗り越えていくことで結束力が高まる」と多くの事例から導き出された結論を述べた。また、経営への想いを紙に書いて可視化することが大切と強調、「夢やビジョンは、何となくでは実現しない。可視化、言語化して絶対に成功させるという想いを持った上で、逆算して行動に移していくことが必要」と強調した。講座の2部では、明治安田総合研究所(東京都千代田区)フェローの小玉祐一チーフエコノミストが、『2026年の日本と世界の経済見通し』と題して講演した。

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