佐藤良雄氏「お別れの会」に1000人が会葬

経済総合

 キャリアバンク(本社・札幌市中央区)社長、SATO社会保険労務士法人などSATO INTERNATIONAL GROUP代表を務めた故・佐藤良雄氏の「お別れの会」が、2025年11月17日、札幌パークホテル3階パークホールで行われた。経済界や自治体関係者など約1000人が佐藤氏の遺影と向き合い、最後の別れを告げた。この日は、38年前に佐藤氏がキャリアバンクを創立した日だった。(写真は、佐藤良雄氏の「お別れの会」)
(写真は、佐藤氏が世界で買い集めたマグネットバッヂの展示)

「お別れの会」が始まる午後1時前から、会葬者が訪れ、祭壇前に菊の花を献花、手を合わせた。その後、会葬者は増え続け、1階から3階に上がるエスカレーター前には行列ができた。手ぶりを交えて熱く語る遺影からは、生前の佐藤氏のエネルギッシュな肉声が、今にも聞こえてきそうな躍動があった。

 会場には、出生から逝去までの歩みが記されたパネルが展示された。ゆかりの品も並べられ、オリンピックやサッカーワールドカップの観戦などで訪れた、世界68ヵ国で買い集めた220個のマグネットバッヂも世界地図と共に展示された。会場出口付近は、11人の孫たちに囲まれた佐藤氏の写真も展示された。

 佐藤氏は、1977年2月に佐藤良雄行政書士事務所(現SATO行政書士法人)を設立、23歳で経営者のスタートを切った。生前、佐藤氏が楽しそうに話していたのは、2027年に迎える経営者人生50年の節目のことだった。「周年行事はこれまでしたことがなかったが、50周年はキタラで札響の演奏会をやりたい。その準備はしているんだ」。自身がその場に臨むことは叶わなかった。

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