CBRE、苫小牧市で半導体関連の賃貸型危険物倉庫を建設

経済総合

 シービーアールイー(CBRE、本社・東京都千代田区)は、苫小牧市内に複数棟からなる賃貸型危険物倉庫の開発を推進する。CBREのアセットマネジメント部門が、特定目的会社(SPC、HKプロパティーズ特定目的会社)を通じて2025年8月に土地の売買契約を締結、同年9月3日に土地を取得した。(画像は、賃貸型危険物倉庫のイメージパース)

 施設の開発段階では、CBREのグループ会社で、プロジェクトマネジメントおよびコストマネジメントの専業会社、ターナー&タウンゼント(本社・東京都港区)と連携、設計・施工のプロセスを支援する。竣工後は、CBREのプロパティマネジメント部門が施設管理を行い、インダストリアル&ロジスティクス部門がリーシングを担当する。

 HKプロパティーズ特定目的会社に出資しているのは、NAMIJU、ラサールロジポート投資法人、京阪電鉄不動産、A.P.リアルティ。取得したのは、苫小牧市内の約3636坪(約1万2000㎡)で、苫小牧港から車で約10分、新千歳空港から車で約15分のアクセス。

 ラピダス(本社・東京都千代田区)が、千歳市美々ワールドで次世代半導体工場のパイロットラインを稼働させたことにより、千歳市や苫小牧市周辺では、関連産業の集積が進んでいる。それに伴って、半導体製造に不可欠な危険物材料の保管需要が高まっている。CBREが手掛ける賃貸型危険物倉庫は、そうしたニーズに対応したもの。2027年初めの稼働を目指す。

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