千歳市、「アウトレットモール・レラ」横に新工業団地

経済総合

 千歳市は、「千歳アウトレットモール・レラ」の横に新工業団地を造成する。2027年度の造成工事着手を前に現在、地下水の調査が進められている。(画像は、千歳市の新工業団地造成のお知らせより。下方の白い建物が集積しているのが「千歳アウトレットモール・レラ」)
(写真は、新工業団地予定地Cブロックで進められている地下水調査)

「千歳アウトレットモール・レラ」(千歳市柏台南1丁目2-1)は、現在3テナントが入居して営業している。隣接する駐車場は、2025年4月24日に閉鎖されるなど、今や商業施設として機能していない。この「レラ」が立地しているのは、千歳市の工業団地「千歳オフィス・アルカディア」内だが、千歳市は、「レラ」に隣接して新工業団地を造成する。

 千歳市が造成する新工業団地は、「レラ」隣接地のCブロック約12haと「フジゴルフセンター」隣接地のBブロック約14ha、道央圏連絡道路日の出ランプ近くのAブロック約19haの3ヵ所、計約45ha。いずれも国有地で、千歳市は、2026年度中に国と売買契約を締結、2027年度から「レラ」隣接地の造成工事を先行して始め、2028年度から分譲を開始する。順次、残り2ヵ所の造成工事を進めて分譲する。
「レラ」横の工業団地予定地では、千歳市が発注して地下水調査が行われている。調査を行っているのは、業務委託を受けた上山試錐工業(本社・札幌市中央区)。工事期間は、2025年5月27日から2026年3月19日まで。

 千歳市には現在、10ヵ所に工業団地があり、電子部品・デバイス、食品、飲料、飼料、機械、化学、電気、運輸、物流、研究施設など280社を超える企業が立地しており、分譲率は、9割を超えている。工業団地の一つ、千歳美々ワールドでは、ラピダス(本社・東京都千代田区)が、次世代半導体工場の第一工場「IIM-1(イーム・ワン)」を稼働させ、2027年度の量産開始を目指している。このため、多様な関連事業者の集積が必要になるとして、千歳市は、新工業団地の造成を決めた。

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