ゼンショーホールディングス(本社・東京都港区)の子会社で、牛丼チェーンを展開するすき家(同・同)が、北海道の出店を強化している。2025年は、6店舗以上の出店となりそうで、2024年4店舗からさらに増える。道内では、「吉野家」と倍以上の店舗差に広がる。(写真は、2025年9月にオープンする「すき家千歳あずさ店」)
2025年の道内「すき家」出店は、5月21日の「札幌中の島店」(札幌市豊平区)、6月18日の「札幌曙店」(同市手稲区)、8月1日の「230号川沿店」(同市南区)と続いたが、さらに9月に「千歳あずさ店」(千歳市)、10月に「伏古店」(札幌市東区)、同じく10月に「241号音更店」(河東郡音更町)の出店が予定されている。
「すき家」の道内出店は、2023年頃から増え始めた。10年前から出店履歴を追うと、2015年は10月の「中標津店」(標津郡中標津町)の1店舗、2016年はゼロ、2017年は「登別新生町店」(登別市)の1店舗、2018年はゼロ、2019年は8月の「12号美唄店」(美唄市)の1店舗、2020年と2021年はコロナ禍の影響もあってゼロ、2022年は8月の「札幌西岡店」(札幌市豊平区)の1店舗だった。
複数出店が始まったのは2023年から。同年は10月に「242号遠軽店」(紋別郡遠軽町)、12月に「5号倶知安店」(虻田郡倶知安町)の2店舗、2024年は、9月の「243号美幌店」(網走郡美幌町)、10月の「札幌新琴似店」(札幌市北区)、11月の「37号伊達店」(伊達市)、12月の「江別大麻店」(江別市)の4店舗に増えた。2025年は、前述のようにさらにペースを上げる。「すき家」は、年の後半に出店が多いため、11月以降も出店する可能性がある。全国牛丼チェーンの国内店舗数は、「すき家」が1977店舗(2025年7月末現在)、「吉野家」は1263店舗(同年6月末現在)。全国で1・56倍の差があるが、道内では2倍の差となり、道内で店舗差が広がっている。