外食業界で閉店が相次ぐ中、吉野家ホールディングス(HD、本社・東京都中央区)も2020年2月期中に「吉野家」や「京樽」、「はなまるうどん」を国内外で最大150店舗閉店する。コロナ下でコスト構造を全面的に見直し、連結売上高が前期比90%の水準でも利益が出る体質に転換する。(画像は、「吉野家」のロゴマーク)

 吉野家HD子会社が展開する「吉野家」や「京樽」、「はなまるうどん」の外食事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大によって国内では3月より徐々に売上高が減少。4月上旬の緊急事態宣言、5月の同宣言延長によって休業店舗、営業時間短縮が拡大。主力の「吉野家」の客数は、4月が前年同月比99・0%、5月が同90・8%と減少した。同宣言解除後もテレワークの継続や店舗のソーシャルディスタンス確保、夜間外出を控える傾向が続き6月はさらに落ち込んで同81・1%になった。既存店売上高も4月96・0%、5月92・7%、6月87・7%と下降している。

 国内事業は徐々に回復傾向にあるものの、今期の第2四半期売上高は前年同期間比87%、下半期も同90%の水準で推移すると仮定、通期は90億円の純損失を予想する。

 9月からの下半期では、店内飲食の誘因を図る商品の導入や各種キャンペーンを実施するほか、仕入れコスト低減を含む全社的コストダウンを実行。さらにグループ全店舗の5%に当たる国内外150店舗(国内100店舗、海外50店舗)の不採算店舗閉店を進める。国内100店舗のうち、「吉野家」は40店舗、「京樽」、「はなまるうどん」は各30店舗とされている。北海道には、「吉野家」25店舗(うち札幌市内16店舗)、「はなまるうどん」12店舗(うち札幌市内5店舗)があるが、「京樽」の店舗はない。北海道ではコロワイドグループ(本社・横浜市西区)の「ステーキ宮」や「いろはにほへと」のほか、ペッパーフードサービス(同・東京都墨田区)の「いきなり!ステーキ」の閉店が進んでいる。「吉野家」は店舗数を維持できるだろうか。


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