札幌や江別で焼きたてパンの店「どんぐり」を展開しているどんぐり(本店・札幌市白石区)は、新本店(同区月寒東4条8丁目1-14)を2025年6月30日(月)にオープンさせる。現本店(同区南郷通8丁目南1-7)が手狭になっていたため、昨年後半から新本店の建設を進めていた。現店舗は、5月18日(日)で営業を終える。(写真は、オープンに向けて開店準備が進んでいる「どんぐり」の新本店)
新本店は、現本店と同様に、水源地通り沿いに面している。現本店は、地下鉄南郷7丁目駅に近いが、新本店は、そこから南の「スーパーアークス月寒東店」に向かって、600mほど離れた場所。どんぐりは、1983年に、札幌市中央区の円山で「珈琲舎どんぐり」として創業、その年に豊平区の「美園市場」内に移転して、焼きたてパンの店「どんぐり」に転換したのがスタート。市場内で、お客の求めに応じてパンにちくわを挟んで出したのが、定番商品「ちくわパン」のルーツになっている。
1992年10月に現本店に移転し、以降は、店舗を増やしていった。現在は、「ル・トロワ」や「アリオ札幌」「サンピアザ」「イオン札幌桑園」「ココノススキノ」などインショップのほか、商業施設敷地内の単独店舗など、12店舗(函館市にある関連店舗の「エスポワール&どんぐり」含む)を展開している。本店は、他の店舗に比べて面積が狭く、来店客に不便をかけてきたことから、33年ぶりに本店を移転、新築することにした。当初は、2024年のオープンを予定していたが、半年ほど遅れてのオープンになる。
新本店は、現本店に比べて、売り場面積は2倍になるほか、どんぐり直営のカフェも併設、テラス席も設ける。どんぐりの野尻雅之社長は、「狭くて表現できなかったことを新本店で表現したい。テンションが上がる、振り切ったパンも準備しており、楽しみにしていてください」と話している。