北海道から世界に羽ばたく、経営者を育成する官民連携の「北海道経営未来塾」(実行委員会運営=委員長・長内順一未来経営研究所社長)は、2024年度の第9期塾生の修了式を行った。新規塾生17人、継続塾生17人を合わせた34人が式に臨んだ。(写真は、北海道経営未来塾第9期修了式=2025年3月19日、札幌パークホテル・テラスルームで)
第9期は、2024年5月20日に入塾式を行い、『変化と進化で世界を目指そう』をテーマにして、アインホールディングス・大谷喜一社長やRapidus・東哲郎会長、久原本家グループ本社・河邉哲司社長、青山学院大学陸上競技部長距離ブロック・原晋監督、ニトリホールディングス・似鳥昭雄会長兼CEOの講演と意見交換を行ったほか、道内経営者とのグループ講座、東京修学旅行などを実施した。
(写真は、獅子のブロンズ像を受け取る塾生)
修了式では、実行委員長でもある長内塾長から、塾生一人ひとりに修了証書が手渡され、新規塾生には、記念品として恒例の獅子のブロンズ像も贈られた。長内塾長は、「修了式は一つの区切りだが、学びは永遠と受け止めてほしい。学びを生かして会社を大きくすることは当たり前のこと。それ以上に、地域のために、企業として何ができるかしっかりと考えてほしい」と挨拶した。
(写真は、来賓の挨拶を行う鈴木直道・北海道知事)
来賓として出席した鈴木直道・北海道知事は、「ニトリの似鳥(昭雄)会長は、不可能なことに挑戦しなければいけないと、いつも言っている。同じことを、東京都庁で働いていた26歳の時に、当時の石原慎太郎知事から直接言われた。例え、馬鹿だと言われても、挑戦する若者たちが社会を牽引し、世界を変えていく。私は、皆さんが挑戦してビジネスなど新たな価値を見出すのに必要な土台をつくっていきたい。挑戦をするのか、しないのか、経営者として人生をかけた判断がこれから始まる。皆さんにとって、素晴らしい人生の岐路が、本日であったことを振り返る日が来ることを祈念したい」と祝辞を述べた。
(写真は、塾生代表の謝辞を述べる青木康明・APRグループ社長)
塾生代表として、APRグループ(本社・札幌市中央区)の青木康明社長は、「似鳥会長の『客数は社会貢献のバロメーター』という言葉に感銘を受け、当社グループ店舗全体の客数を把握しようとしたが、アナログ管理のために算出できなかった。それを機に、グループ全体にシステムを導入してデータ経営に移行したところ、日本データマネジメント・コンソーシアムより評価をいただき、データに基づいた経営、組織文化の変革にチャレンジした『データドリブン経営賞』を受賞することができた。正に未来塾のモットーである『自分と未来は変えられる』を実感した」と謝辞を述べた。
(写真は、事業運営局長として謝辞を述べる小鍛冶洋介・小鍛冶組社長)
また、事業運営局長の小鍛冶組(本社・札幌市東区)の小鍛冶洋介社長は、「学びを通じて、自己の成長、自社の成長、北海道の地域経済の発展に貢献したい」と謝辞を述べた。その後、塾生による1人5分間のスピーチが行われて閉会した。