持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」北海道最後の店舗だった「厚別南店」(札幌市厚別区厚別南4丁目22-11)が、2024年8月に閉店してから4ヵ月。同店舗跡を利用して「鰻の成瀬厚別南店」が、2025年1月11日の予定でオープンする。持ち帰り弁当から、うな重専門店に切り替わる。(写真は、「鰻の成瀬」に変身する旧「ほっかほっか亭厚別南店」)
「ほっかほっか亭」は、2008年に、本部の株式を巡る争奪戦で、大手フランチャイジー(加盟店)だったプレナス(本社・東京都中央区)とハークスレイ(大阪本社・大阪市北区、東京本社・東京都港区)が分裂して、「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」に分かれ、道内でも2ブランドが並行して、営業展開が進んでいた。
そうした中で、北海道では「ほっかほっか亭」が、徐々に閉店。2024年に入ると、4月に「北野7条店」(札幌市清田区)、7月に「新琴似11条店」(同市北区)が閉店、最後の1店舗だった「厚別南店」も8月末に閉店したため、分裂から16年目の2024年に、北海道で「ほっかほっか亭」の灯が消えた。
それから、5ヵ月目に当たる2025年1月11日にオープン予定で、「鰻の成瀬厚別南店」が居抜き出店する。「鰻の成瀬」は、フランチャイズビジネスインキュベーション(本社・東京都港区)がフランチャイズ本部となり、全国でFC展開しているうな重専門店。2022年9月からFC展開をスタート、2024年11月で、全国300店舗を超えた。
「鰻の成瀬」では、下処理した冷凍のうなぎを店舗に搬入し、店頭では蒸して焼くだけで、職人に頼らずうな重を提供できる。一般的なうなぎ専門店の半額程度で、ボリュームは1・5倍という、うな重が楽しめる。道内では現在、札幌市内4店舗のほか、函館市、旭川市、帯広市、江別市に各1店舗の計8店舗が営業している。今回は、札幌市内5店舗、道内9店舗目で、有限会社フロムサーティ(本社・釧路市)がFC展開する。持ち帰り弁当からうな重専門店へ、時代の嗜好とともに看板と中身が変わる。