北海道コカ・コーラボトリングとファミリーマート、札幌清田高校でSDGs出前授業

経済総合

 北海道コカ・コーラボトリング(本社・札幌市清田区)とファミリーマート(同・東京都港区)は2024年9月12日、札幌市立清田高等学校(札幌市清田区)でSDGsの理解と学びの機会を創出する出前授業を実施した。道コカ・コーラと清田高校が近い距離にあることから、清田高校から提案して実現した。(写真は、出前授業終了後の集合写真)

 道コカ・コーラとファミリーマートの出前授業には、同校グローバルコースの2年生39人が参加。グローバルコースは、「地球規模で考え、地域で行動する」ことをモットーに、グローバル人材を育成するコースで、コース創設から20数年が経過している。これまでも、企業と連携した取り組みを実施してきたが、今回は、初めて出前授業という形で実践的な学びを産学で実施することになった。

(写真は、生徒たちによるプレゼンテーション)

 2024年7月23日に生徒が、道コカ・コーラを訪問。同社とファミリーマートの担当者が、エシカル消費(社会的な課題解決に繋がる消費)の取り組みと課題について講義した後に2社が、生徒たちに「野菜バスの認知度向上と販売拡大は?」、「い・ろ・は・す地産地消訴求(地元清田区の水であることを浸透させる)には?」、「ファミリーマート フードロスの解消には?」の3つの課題を提起。

 生徒たちは、12班に分かれて、夏休み中に課題解決に繋がる提案をまとめ、9月12日に、3つのテーマについて各4班に分かれ、清田高校の「なおもっとルーム」(校是でもある「なおもっと」を冠した視聴覚教室)で1班ずつプレゼンテーションを行った。「野菜バスの認知度向上」では、4班のポイントカードを利用した魅力向上策、「い・ろ・は・すの地産地消訴求」は、6班の自販機に水源の白旗山のPOPを貼ったり、絵本をつくって読み聞かせたりすることを提案、「フードロス解消」は、12班のアプリを使って、店舗ごとに消費期限が近い商品を提示する提案が、それぞれ優秀賞に選ばれた。

 道コカ・コーラの井馬智行・執行役員グループ総務人事部長は、「各班ともさまざまなことを調べており、プレゼンもうまくて、対策が具体的だった。SNSやメディアで知る以上に大事なのは、一次情報、生の情報を自ら得ること。それによって、課題解決に大きなイノベーションが起きるかもしれない。今回、取り組んだことを今後に生かしてほしい」と話した。清田高校の信田篤教頭は、「今後も企業と連携して、地域の課題解決に繋がる提案活動を続けていきたい」と語っていた。

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