「ニトリ」の鳥の旧ロゴマーク、消える日近し

経済総合

 家具・インテリア用品量販店大手、ニトリ(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)の旧ロゴマークが消える。札幌市内に残っていた、旧札幌物流センター(手稲区新発寒6条1丁目)の外壁に掲げられている鳥のマークに足場が掛けられており、間もなく撤去作業が始まる。ニトリの初期を飾った旧ロゴマークが、遅ればせながら退場する。(写真は、ニトリ旧札幌物流センター外壁に残るニトリの旧ロゴマーク)
(写真は、旧札幌物流センター正面玄関に残っているニトリの社名看板)

 ニトリのロゴークは現在、エメラルドグリーンに白抜きの「ニトリ」。訴求力が高く、店舗と企業が一体化しており、深く浸透している。その一世代前のロゴマークは、鳥のマークと「ニトリ」が組み合わされたものだった。鳥の色や形は、その時々で変わっていったようだが、今では、ほとんど見かけなくなった。

 そんな鳥のロゴマークが残っているのが、旧札幌物流センター。1980年に稼働を開始、増築に次ぐ増築を重ね、ニトリの躍進を支えた物流センターで、本社機能も一時併設していた拠点だった。2022年8月、ニトリは、石狩市新港南2丁目に石狩DCを稼働させ、札幌物流センターは役割を終えた。

 土地建物は、ニトリホールディングスの所有だったが、2024年2月末に、ゼネコン系の札幌新発寒特定目的会社(東京都千代田区)が取得。同特定目的会社は、物流センターとして利用を検討しており、それに伴って、今夏から外壁に残っている、ニトリの旧ロゴマーク撤去を始めた。8月末現在、既に取り外された旧ロゴマークもあるが、残っているものもある。また、正面玄関には、社名看板も掲げられ、当時の面影を残している。しかし、これらも間もなく取り外される。ニトリ躍進を支えた原点の地から、ニトリの記憶が薄れていく。ちなみに、鳥のマークは、ニトリダイニングが展開する「みんなのダイニング」のロゴマークとして復活している。
(画像は、ニトリダイニングのロゴマーク=同社ホームページより)

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