持ち帰り弁当の「ほっかほっか亭」が、北海道から姿を消す。唯一の店舗だった「厚別南店」(札幌市厚別区厚別南4丁目22-11)が、2024年8月31日(土)14時に閉店するため。かつては「ほっかほっか亭」だった店舗からのブランド移行を含め、「ほっともっと」は、北海道に110店舗以上を展開。一時代を築いた「ほっかほっか亭」ブランドが、北海道の街角から消える。(写真は、2024年8月31日に閉店する「ほっかほっか亭厚別南店」)
「ほっかほっか亭」は、元々一つのフランチャイザー(本部)だったが、2008年に本部の株式を巡る争奪戦で、ともに大手フランチャイジー(加盟店)だったプレナス(本社・東京都中央区)とハークスレイ(大阪本社・大阪市北区、東京本社・東京都港区)の確執が高まり、プレナスは、「ほっかほっか亭」のフランチャイジーから離脱、FC店舗を「ほっともっと」にブランド転換して、「ほっともっと」のフランチャイジーになった。一方、ハークスレイは、元々の本部機能を引き継ぎ、「ほっかほっか亭」のフランチャイザーになった。分裂直後は、全国で「ほっともっと」約2300店舗、「ほっかほっか亭」約1200店舗だった。
北海道を含む東日本は、プレナスの営業地域だったため、「ほっかほっか亭」から「ほっともっと」への転換が多かった。FC店舗の中には「ほっかほっか亭」ブランドを継続する店舗もあったほか、ハークスレイも、新規FC店舗の出店を行っていた。「ほっともっと」はその後、分裂後の大量出店が響き、2019年には全国190店舗を閉店。そのうち北海道でも24店舗を閉店した経緯がある。
こうした中、街角にあった「ほっかほっか亭」は一店舗、また一店舗と閉店していった。直近では、「北野7条店」(札幌市清田区)が2024年4月に、「新琴似11条店」(同市北区)が同年7月に閉店。そして最後の1店舗となった「厚別南店」も閉店することになった。分裂騒動から16年目の2024年、北海道で一つの決着点を迎える。