持ち帰り弁当「ほっともっと」を展開するプレナス(福岡本社・福岡市博多区、東京本社・東京都中央区)は、全国の「ほっともっと」直営店190店を閉店する。北海道ではそのうち24店舗が対象で9月30日(月)をもって営業を終了する。(写真は、閉店対象の「ほっともっと伏見店」=上と「中の島駅前店」。いずれも札幌市内)

 プレナスが展開する「ほっともっと」は全国に2739店舗ある(2019年5月末現在)。そのうち直営店とフランチャイズ(FC)加盟店の比率はほぼ半々。19年2月期の「ほっともっと」事業の売上高は1100億3600万円と前期比4・2%増加したが、人件費や仕入れコストが上昇、営業段階では8億6000万円の損失だった。

 20年2月期の第一四半期決算でも既存店売上高が前年同期比0・7%減少したほか、原価率上昇などによって1億9900万円の営業損失を計上。

 同社は、新規オーナーの獲得と既存オーナーの多店舗化を図るため直営店から加盟店への移管を進めてきたが、営業損失が続いていることから売り上げを伸ばしても人件費等の店舗運営コストの上昇で、直営店から加盟店への移管が見込めない190店舗を9月末で閉店することにした。今後は、加盟店への移行を見込める直営店に経営資源を集中する。

 閉店する190店舗のうち、北海道は24店舗が対象で、札幌市内は13店舗と半分以上の比率。他は函館市内2店舗、旭川市、室蘭市、釧路市、北見市、美唄市、芦別市、江別市、北斗市、中川郡幕別町が各1店舗となっている。対象店舗の店頭には9月30日14時で閉店するお知らせが掲示されている。

 道内の店舗数は、現在137店舗だが、閉店によって113店舗になる。プレナスは、ここ数年既存店改装を含めて積極的な出店を続けてきた。それが一転、大量閉店を余儀なくされた。人件費や原材料価格の上昇、競合店対策を乗り切るために掲げた販売戦略の不発は、大量閉店という大きな代償となって顕在化している。


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