隣接するオフィスビルとの一体ビル建設が予定されている札幌駅前通の越山ビルディング(北2条西3丁目)は、空きスペースとなっている1階にじょうてつのマンションモデルルーム、2階にコミュニティスペースを設ける。いずれも取り壊しが始まる来年3月までの期間限定。都心部にあるオフィスビルの空きスペース活用策としても注目される取り組みだ。(写真左は、『じょうてつアイム大通公園Ⅱ』のモデルルームができる越山ビルディング1階、写真右は開設準備が進む2階のコミュニティスペース『越山計画』)
 
 越山ビルディングは、隣接する札幌フコク生命駅前通ビル、札幌ビルディングの3ビルを取り壊して一体化した大型ビル建設を来年3月から始める。
 これに伴って越山ビルディングの1階、2階に入っていたドラッグストアの「アインズ&トルペ札幌店」が今年2月末で退店、共に空きスペースになっていた。
 
 取り壊しが始まる来年3月まで期間があることから同ビルディングは有効活用を検討。その結果、1階にはじょうてつが建設する『アイム大通公園Ⅱ』のモデルルームを7月26日からオープンさせ、2階は札幌駅前通まちづくり会社(社長・越山元(はじめ)越山ビルディングス社長)がコミュニティスペースとして利用することになった。
 
 コミュニティスペースは『越山計画』と名付けられた取り組みで、約150㎡のフロアに常設のカフェを設け、他のスペースを街の賑わい創出を目的に時間貸しする。7月13日からスタートしオープニングセレモニーとして本の展覧会を実施する。
 
 札幌駅前通まちづくり会社の今村育子さんは、「駅前通にあるビルの建て替えのタイミングでビル全体や一部スペースが空いた場合に、出会いや催しを行う交流の場を作り賑わいの拠点にしたい。今回はその最初の取り組み」と言う。同まちづくり会社が運営している札幌駅前通地下歩行空間と連動したイベントなども実施できるという。



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