「札幌ドーム」の愛称「大和ハウスプレミストドーム」に

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 大和ハウス工業(本社・大阪市北区)は、札幌ドーム(同・札幌市豊平区)と2024年7月19日に「札幌ドーム」のネーミングライツ(施設命名権)契約を締結、同年8月1日から愛称が「大和ハウスプレミストドーム」になる。(写真は、「大和ハウスプレミストドーム」になる「札幌ドーム」)

「札幌ドーム」は、2001年に開業した北海道最大、日本最北の全天候型ドーム。収容人員は5万3820人。W杯サッカーを皮切りに、野球、ラグビー、スキーなどのスポーツやコンサート、展示会など多くのイベント開催を行ってきた。プロ野球日本ハムファイターズが自前の「エスコンフィールド北海道」を開業して以降は、大きな収入源を失い苦境に立たされていた。約10億円をかけて、中規模コンサートができるように改装したが、予定通りのコンサート件数を確保できないなど赤字幅が拡大している。市は打開策の一つとして命名権の募集を行ったが、期限内に応募がなく延長して募集していた。

 大和ハウス工業は、1958年の札幌営業所(現、北海道支店)を開設して北海道に進出。以来、分譲マンション開発や不動産開発を進め、分譲マンションでは、北海道エリアで1万戸を超える販売を行ってきた。市の再開発事業にも深く関わり、直近では、新さっぽろの市営団地跡の大規模開発でも中心的役割を果たした。そうした経緯もあって、命名権契約を締結、市民へのブランド浸透に一層力を入れることにした。

「プレミスト」は、大和ハウス工業が、2007年から販売する分譲マンションのブランド名。命名権の契約期間は、2024年8月1日から2028年7月31日までの4年間。契約金額は非公表。「大和ハウスプレミストドーム」に名称が変わる「札幌ドーム」は、どんな略称で呼ばれるようになるのか。

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