飲食サービス業や不動産業の海晃(本社・札幌市)は、札幌市すすきの地区でビジネスホテルを取得、7月1日に『ホテルカイコー札幌』としてグランドオープンする。海晃は名寄市が発祥の地で同市では2館のホテルを運営している。事業の中心は飲食フランチャイズ展開だが、札幌でのホテル事業を加えて収益に厚みを増す考え。同社の年商は、約37億円。(写真は、海晃が7月1日にグランドオープンする『ホテルカイコー札幌』)
すすきので取得したホテルは、旧札幌ガーランドホテル。市内中央区南7西5丁目に位置し、土地面積は約745㎡。旧札幌ガーランドホテルは、全線座(東京都中央区)の子会社で、今年2月に閉館され売却先を探していた。
海晃は5月に約1億3500万円で取得、6月20日にプレオープンしており、7月1日にグランドオープンする。客室数は、96室。なお、旧札幌ガーランドホテルはその後札幌地裁から特別清算の開始決定を受けている。
海晃は、居酒屋『つぼ八』や焼肉の『牛若丸』、ラーメン『一国堂』のフランチャインズ展開のほか不動産開発事業を行っている。『つぼ八』の店舗は名寄、旭川、札幌、釧路など道内全域に及び店舗数は17店で『つぼ八』フランチャイズ店としては全国最多を誇る。また、不動産事業では、旭川市のマルカツデパートを取得したほか札幌、苫小牧でテナントビル、賃貸マンションなどを所有している。
同社は、名寄市が創業の地でルーツは同市でのホテル業。現在、ホテル海晃本館(27室)と新館(25室)を運営。ルーツのホテル業で札幌進出を果たし、事業拡大に弾みをつけたい考え。