自然派化粧品SHIROを展開するシロ(本社・東京都港区)は、SHIROの暮らしを体感できる一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO」(夕張郡長沼町加賀団体)を2024年4月26日(金)に開業する。同年3月25日より、「MAISON SHIRO」のサイトから予約を受け付ける。(画像は、長沼町にオープンする「MAISON SHIRO」)
2009年にブランドスタートしたSHIROは、当初からSimply Simpleをコンセプトとして、地球にとってシンプルに、正直に、ありのままにーー追求して自分たちが毎日使いたいものをつくることに向き合ってきた。この考えを建築に取り入れたのが、「MAISON SHIRO」。建築資材となる木材を、森のために作業をしている林業従事者から直接購入。柱や梁などの構造材だけでなく、壁や床の裏側にある見えない下地材や外壁、造作家具もすべてこうして入手した木材のみで作っている。
宿泊棟の隣には、SHIRO製品の素材を製造する蒸溜施設、シロラボラトリーがある。近隣の森林を管理する過程で出てくる間伐材や枝葉、森に自生する笹やヨモギを天然の湧水である馬追(マオイ)の名水を用いた蒸溜施設で、宿泊者は、実際にものづくりの工程の一部を見学できる。また、愛別町の白樺やカラマツの加工で出た端材と札幌軟石を使用したサウナも併設している。薪ストーブ、電気ストーブと共に、本場フィンランドのIKI STOVE(イキ ストーブ)を設置しているほか、ロウリュウには、シロラボラトリーで蒸溜した蒸留水を使用する。
リビングルームやバスルームにはSHIRO製品を多数用意、試作品の使用も可能。バスタブはR形状のディテールやサイズにこだわり、家具などの制作で余った愛別産マカバの端材もドアハンドル、ドアノブに生まれ変わらせている。宿泊時に食べきれなかったパンや未使用の歯ブラシ、スリッパなどを持ち帰れるようにSHIROのランドリーバッグも提供する。
敷地面積約599坪(1979㎡)、2階建て延べ床面積約65坪(215・48㎡)。最大定員4人。素泊まり料金は大人2人13万円(税込み)~、大人3人15万円(同)~、大人4人17万円(同)~。朝食プランは1人につきプラス1500円。夕食は提供しないが、キッチンには、調理器具と調味料を用意している。駐車場は2台収容。