札幌や江別で焼きたてパンの店「どんぐり」を展開しているどんぐり(本店・札幌市白石区)は、2024年秋の予定で新本店を移転オープンさせる。店舗面積は、現在の本店より3倍の広さとなりカフェも併設、「どんぐりらしさを表現した新本店にする」(野尻雅之社長)としている。(写真は、どんぐり新本店の予定地)
どんぐりは、1983年に札幌市中央区の円山地区で「珈琲舎どんぐり」として創業。同年10月に札幌市豊平区の「美園市場」内に移転し、焼きたてパンの店「どんぐり」を始めたのがルーツ。1992年10月に、現在の白石区南郷通8丁目南1-7に移転、ここを本店として営業を続けてきた。事業は拡大し、現在は本店のほか、2023年11月30日に開業した「COCONO SUSUKINO」内の店舗を含めて、10店舗を展開している。
店舗を増やしていく一方で、本店は、工場併設で売り場面積約7坪の状態を維持してきたが、かねて手狭となっていたことから、32年ぶりに本店を移転することを決めた。新本店は、現在の本店がある水源地通沿いに、約600m南の月寒東4条8丁目1-14ほかに移転する。鉄骨造、2階建ての建物を建設するのは、中道リース(本社・札幌市中央区)、設計、監理はストアプロジェクト(同・同)。現時点で施工会社は未定。どんぐりは、中道リースから建物を賃借して新本店とする。
どんぐりの野尻社長は、「現在の本店よりも売り場面積を3倍以上にするとともに、本格的なカフェも併設してゆとりの空間を提供する。『やっぱり、どんぐりの本店だね』と思ってもらえるようなお店にしたい」と話している。新本店では、工場も併設。現在の本店は、各店舗で売れ残った、賞味期限内のパンを集めて再販売する拠点として、食品ロス削減に繋げる。