パチンコホール「GAIA(ガイア)」を運営するガイア(本社・東京都中央区)が2023年10月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請、事実上破綻した。負債総額はグループ全体で1100億円を超え、パチンコホールとしては、過去最大の倒産となった。(写真は、札幌市東区の「ガイア北42条店」)
帝国データバンク(本社・東京都港区)によると、「ガイア」は、1984年9月設立のパチンコホール運営企業。「ガイア」のほか「メガガイア」、「サイバーパチンコ」、「アイオン」、「ガイアネクスト」の店舗名で展開、ピーク時の2005年5月期は、約5853億500万円の売り上げがあった。
しかし、2020年以降はコロナ禍の緊急事態宣言などで臨時休業が続き、客足が遠のく事態に。このため、2023年5月期は、約1895億4200万円に減少した。店舗売却を進めてきたが、電気代の値上がりや関係会社の特別損失などによって、この期には大幅赤字を計上。このため、私的整理で金融債権者と調整を進めてきたが、資金繰りが悪化、10月31日に期限を迎える手形決済ができないため、法的整理に移行することにした。
「ガイア」は、北海道でも店舗展開しているが、コロナ前から閉店が続いていた。北海道1号店だった「メガガイア狸小路店」(札幌市中央区)は2018年5月に閉店、同年11月には「ガイア東札幌店」(同市白石区)、2019年1月には「サイバーパチンコ南9条店」(同市中央区)、同年3月には「ガイア苫小牧東店」(苫小牧市)を閉店しており、現在は「ガイア北42条店」(札幌市東区)の1店舗となっていた。
※2023年10月31日記事一部訂正…「メガガイア函館港店」(函館市)は現在、ベガスベガスの店舗になっています。お詫びして訂正いたします。