札幌市中央区に新しい酒蔵が間もなく完成、「千歳鶴」の日本清酒が建設

経済総合

 札幌の地酒「千歳鶴」を製造している日本清酒(本社・札幌市中央区)が、64年ぶりに建設している新しい酒蔵(南3条東6丁目1-2)が完成間近になっている。既に真新しい外観が顔を出し、木目調の外壁がアクセントとなってスマートな印象を放っている。(写真は、完成が近い日本清酒の新酒蔵)

 新しい酒蔵は、1959年に稼働した「丹頂蔵」の隣接地に建設している。製品倉庫の一部に使っていた貯蔵タンクなどを解体、その跡地を利用したもの。建物は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は約363坪(約1200㎡)。設計、監理はアトリエオンド一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は福田組(新潟本社・新潟市中央区)の北海道支店(札幌市中央区)。新酒蔵では、2023年3月からに日本酒の生産を始める。最大で27万リットルの生産が可能となっている。

 アトリエオンド一級建築士事務所は、上川大雪酒造(本社・上川郡上川町)の「緑丘蔵」(同)、「碧雲蔵」(帯広市の帯広畜産大学構内)、「五稜乃蔵」(函館市の旧亀尾小学校跡地を利用)の設計、監理も行っている。いずれの酒蔵も小規模ながら見学コースも整備され、酒造りを間近に見学できるようになっている。日本清酒の新酒蔵は、同社の新たな魅力発信に役立ちそうだ。

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