札幌の地酒「千歳鶴」を製造している日本清酒(本社・札幌市中央区)は、64年ぶりに新しい酒蔵を建設する。既に着工しており、2023年1月に竣工、2月から稼働させる。(写真は、日本清酒の新酒蔵建設現場)
(写真は、アトリエオンドが設計した上川大雪酒造の「碧雲蔵」)

 新酒蔵は、1959年に稼働した「丹頂蔵」の東隣に建設する。製品倉庫の一部として使っていた貯蔵タンクなどを解体した敷地を利用する。「丹頂蔵」は稼働当時、酒蔵としては国内最大規模だったが、稼働から64年経ち、老朽化が進んでいることや生産効率が低いこともあって新酒蔵を建設することにした。新酒蔵の建設地は、南3条東6丁目1-2で現在は基礎工事が行われている。建物は鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積は約363坪(約1200㎡)。設計、監理はアトリエオンド一級建築士事務所(札幌市中央区)、施工は福田組(新潟本社・新潟市中央区、東京本社・東京都千代田区)の北海道支店(札幌市中央区)。工期は2022年6月21日から2023年1月31日。

 設計、監理のアトリエオンド一級建築士事務所は、上川大雪酒造(本社・上川郡上川町)が建設した2017年9月の「緑丘蔵」(同)、2021年4月の「碧雲蔵」(帯広市の帯広畜産大学構内)、「五稜乃蔵」(函館市)などの酒蔵も手掛けている。日本清酒は2023年2月から新酒蔵を稼働させ、吟風、きたしずくの酒造好適米を使い、これまで通り豊平川の伏流水で仕込むことにしている。



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