札幌市中央区南2条西3丁目の市街地再開発事業として建設が進んでいる、再開発ビル「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」の商業施設フロア核テナントに「ロフト」と「ソニーストア」が入る見通しだ。いずれも集客力の見込めるテナントで、開業が決まっている都市型空中水族館とともに賑わいの発信に貢献しそうだ。(写真は、建設が進んでいる「モユクサッポロ」)

「モユクサッポロ」は、地下2階、地上28階、高さ111・55mの市街地再開発ビル。2019年7月から着工しており、2023年春に開業予定。地下2階は地下街ポールタウンと直結しており、地上7階まで商業施設、2階から3階がオフィス、4階から6階が札幌大通水族館(仮称)、7階は屋上庭園、9階から28階が大京のマンション(ライオンズタワー札幌、133戸)。

「モユク」は、アイヌ語で狸(タヌキ)を意味し、mo(小さな)とyuk(えもの)が語源。建設地は狸小路商店街に位置し、新しい施設周辺を中心に、日常のちょっとしたうれしいモノやコトが集まることを願ってネーミングされた。ロゴマークは、mとsをモチーフにした波型を3本ずつ縦と横に配置。曲線で人や街の躍動感、札幌の街の碁盤の目などのイメージを複合的に組み込んでいる。

 商業施設は地下2階から地上7階までだが、低層階に「ロフト」と「ソニーストア」が入る見通し。「ロフト」は現在、JR札幌駅直結の商業施設エスタとJR苗穂駅チカの商業施設アリオ札幌に入っている。エスタは、再開発のため2023年夏で閉館することが決まっており、その代替店舗になる。

「ソニーストア」は現在、札幌三越東隣の南1条西3丁目に店舗がある。国内5番目の北海道初の直営店として2017年4月にオープンしているが、移転によってさらに発信力を高めるものとみられる。札幌中心部では、2030年度の北海道新幹線札幌延伸をにらんで、商業施設の建て替えが進んでいる。集客力のあるテナントの移動により、街の賑わいスポットも変わっていきそうだ。



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