解体ラッシュが続いている札幌市内で、2022年7月に商業施設を擁した複合高層ビル「モユクサッポロ」が、開業する予定だ。生まれ変わる札幌の街の先導役とも言えるこの複合高層ビル、市民の期待感が高まっている。(写真は、2023年7月に開業予定の「モユクサッポロ」)

 札幌市中央区南2条西3丁目の南2西3南西地区第一種市街地再開発事業は、2019年7月に着工、4年目に入った2023年1月現在、建物の外観が見え、竣工直前の状況。施設の名称は「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」だが、「モユク」は、アイヌ語で狸(タヌキ)を意味し、mo(小さな)とyuk(えもの)が語源という。狸小路商店街に位置していることから、日常のちょっとしたうれしいモノやコトが集まることを願ってネーミングされた。

 地下2階、地上28階、高さ111・55m、商業施設は地下2階から地上7階までで2~3階にはオフィスを併設、4階から6階は札幌大通水族館「AOAO SAPPORO」が入る。7階は屋上庭園、9階から28階が大京のマンション(ライオンズタワー札幌、133戸)という構成。

 事業主体の南2西3市街地再開発組合が札幌市に提出した、大規模小売店舗立地法に基づく新設届け出によると、商業施設のうち物販店の延べ床面積は、約1604坪(5296㎡)。内訳は地下1階が約311坪(1043㎡)、1階が約397坪(1311㎡)、2階が約400坪(1322㎡)、3階が約490坪(1618㎡)。

 階数は現在のところ不明だが、「ロフト」と「ソニーストア」が核となるテナントとなる見込み。大店立地法届け出上の新設予定日は2023年7月17日が予定されており、「AOAO SAPPORO」との同時オープンとなりそうだ。


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