JR琴似駅周辺地区再開発の一つの象徴だった「TSUTAYA札幌琴似店」(札幌市西区琴似4条1丁目1-1、コルテナ1)が姿を消す。1フロア1000坪の関東以北最大級のTSUTAYAだったが、需要環境の変化で11月13日(日)に閉店する。再開発によって街並みが変わってから17年、一つの時代が終わる。(写真は、「TSUTAYA札幌琴似店」が入るコルテナ1)
「TSUTAYA札幌琴似店」は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都渋谷区)グループの直営店舗。JR琴似駅周辺地区の再開発で誕生した商業施設コルテナ1に入る大型店舗として、2006年4月15日にオープンした。1フロア1000坪の広さがあり、書籍コーナーだけで350坪もある。店内には「スターバックスコーヒーTSUTAYA札幌琴似店」もあり、購入前の本もコーヒーなどを飲みながら読めるBOOK&cafeスタイルを導入している。
JR琴似駅から再開発で生まれた商業施設や分譲マンションを繋ぐ空中歩廊と結ばれており、新しいスタイルの「TSUTAYA札幌琴似店」は、時代の旬を体現している店舗だった。それから17年、書店の相次ぐ閉店やDVD、CDなどレンタル環境の変化などを受けて閉店の判断を余儀なくされた。2021年7月31日に閉店した「TSUTAYA札幌大通店」(同市中央区)に次ぐ旗艦店の閉店は、TSUTAYAの時代が旬を過ぎたことを実感させる。
北海道のTSUTAYA閉店は速度を増している。2018年に4店舗、2019年に5店舗、2020年も5店舗、2021年2店舗、2022年は既に5店舗が閉店、札幌琴似店を含めると6店舗の閉店になる。これによって、道内店舗数は30店舗となり、札幌市内はわずかに4店舗の展開となる。