山本通の拡幅4車線化で「すき家札幌厚別西店」9・11閉店

経済総合

 札幌市厚別区の山本通が拡幅4車線化になることに伴い、20年以上にわたって営業を続けてきた牛丼チェーンの「すき家札幌厚別西店」(厚別西2条2丁目2-11)が、9月11日(日)に閉店する。山本通と北13条・北郷通の交差点角の目印にもなっていた同店舗が姿を消す。(写真は、9月11日に閉店する「すき家札幌厚別西店」)

 平和通との交差点から山本通を北上すると、JR千歳線の高架をくぐって山本跨線橋に差しかかる。1984年に整備されたこの跨線橋は、緩やかなカーブを描きながらJR函館本線を跨いで北13条・北郷通と交差する。その交差点の角にあるのが「すき家札幌厚別西店」。

 この付近には函館本線を渡る道路が少なく、山本跨線橋のある山本通は慢性的な混雑路線。このため、札幌市は厚別通との交差点から三里川を渡る厚別東橋までの山本通1・4㎞を2車線から4車線に拡幅することを決めている。今年度から跨線橋の新設工事や暗渠化されている部分の地盤改良工事が進められており、2026年3月には4車線化が実現する見通し。

 道路拡幅区間のうち、山本川部分を除いた区間はセットバックが完了しているが、唯一残ってるのが、「すき家札幌厚別西店」だった。「すき家」店舗は、時計台とレンガ造りの外観が特徴。「すき家」が横浜からスタートしたことにちなみ、横浜市開港記念会館の時計台、横浜赤レンガ倉庫のレンガを店舗のモチーフにしているからだ。外食大手、ゼンショーホールディングス(HD、本社・東京都港区)の子会社、すき家(同・同)が展開しており、8月末で全1942店舗、北海道では52店舗を展開している。「札幌厚別西店」の閉店によって、札幌市内は14店舗になり、厚別区には「すき家」がなくなる。

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