負債23億円を抱えて民事再生手続中のスガイディノス(本社・札幌市中央区)は7月25日、GENDA(同・東京都大田区)のグループ会社であるGENDA GiGO Entertainment(ジェンダ・ギーゴ・エンターテインメント、同・同)と事業譲渡契約を締結した。スガイディノスは、スポンサー選定の競争入札を実施、監督委員の同意のもとで決定した。(写真は、スガイディノスが運営している「サツゲキ」)
GENDAは、ジャスコ(現イオン)出身の片岡尚氏が2018年5月に設立した。片岡氏はイオンファンタジー、イオンエンターテイメントの社長を務め、イオンファンタジーを世界一のアミューズメント施設運営企業に成長させたことで知られる。GENDAは、2020年12月にゲームセンター運営のセガエンタテインメントを連結子会社化してGENDA SEGA Entertainmentに社名変更、2022年1月には、完全子会社にして社名をGENDA GiGO Entertainmentに変更した。同社は、全国に約190ヵ所のゲームセンターを運営しており、「SEGA」の店舗名を「GiGO」に順次変更している段階。売上高は約287億6000万円、従業員810人(2021年度)。
GENDA GiGO Entertainmentは、全国で14シネコンを運営する老舗映画興行会社の佐々木興業(本社・東京都豊島区)と共同でスガイディノスの事業を譲り受ける。事業譲受のスキームは、3段階に分かれる。最初にGENDA GiGO Entertainmentが100%子会社のスガイシネマを設立、次に今年9月30日付でスガイディノスよりゲームセンター事業、ボウリング事業をGENDA GiGO Entertainmentが譲り受け、映画事業をスガイシネマが譲り受ける。同日に佐々木興業がGENDA GiGO Entertainmentからスガイシネマの株式の85・1%を取得するというもの。
GENDA GiGO Entertainmentは現在、道内で「ドン・キホーテ函館店」2階でゲームコーナー「宝島函館」を展開している。