民事再生手続きを進めているスガイディノス(本社・札幌市中央区)は、GENDA(同・東京都大田区)のグループ会社であるGENDA GiGO Entertainment(ジェンダ・ギーゴ・エンターテインメント、同・同)への事業譲渡に向け、ディノス旭川、ディノスパーク札幌狸小路、ディノスボウル札幌白石の3施設を閉店する。不採算店舗を閉店することで事業譲渡後の運営がスムーズに進むようにする。(写真は、9月19日に閉店するディノス旭川)

 スガイディノスは、7月25日にGENDA GiGO Entertainmentと事業譲渡契約を結んだが、民事再生手続きを進める上で不採算店舗の切り離しが不可欠だった。両社協議の中で閉店を決めたのが、ディノス旭川(旭川市、シネマ・ゲーム)、ディノスパーク札幌狸小路(札幌市中央区、ゲーム)、ディノスボウル札幌白石(同市白石区、ボウリング)の3施設。ディノス旭川は、2003年5月にオープン。1階がゲームフロア、2階がボウリングフロア、3階がシネマフロアの構成。ボウリングはコロナ禍の影響を受け2020年9月に営業を終了していたが、9月19日(月)に全館を閉店する。旭川の運営施設は、メガセンタートライアル旭川店2階のゲームコーナー、でぃのぱ!旭川だけになる。

 ディノスパーク札幌狸小路は、2019年6月に閉館したディノス札幌中央ビルの代替ゲームセンターとして2020年3月にオープン。同じく代替シネマとして同年7月にオープンした隣接のサツゲキは存続するが、ゲームセンターはディノス旭川と同じ9月19日に閉店する。ディノスボウル札幌白石は、1981年10月に始めたボウリング事業の出発点となった施設で、1993年7月に現施設で営業を開始。事業開始から41年目の10月2日(日)で閉店する。

 スガイディノスは、運営している17施設のうちこの3施設を閉店、14施設を9月30日(金)にGENDA GiGO Entertainmentに譲渡する。なお、サツゲキとディノス室蘭(室蘭市)、ディノス苫小牧(苫小牧市)内のシネマ事業は、全国で14シネコンを運営する老舗映画興行会社、佐々木興業(本社・東京都豊島区)とGENDA GiGO Entertainmentが共同で承継する。


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