文教堂ホールディングス(本社・川崎市高津区)の子会社、文教堂(同・同)は、札幌市内の「文教堂北野店」(清田区北野3条2丁目13-70)の営業を8月14日(日)で終了する。オープンから37年間にわたり営業を続けてきたが、近隣住民に惜しまれながらも閉店を決めた。(写真は、8月14日で営業を終える「文教堂北野店」)
文教堂は、1980年から郊外型店舗のチェーン展開を開始しており、「北野店」はそれから5年後の1985年にオープンした。同時に「石黒ホーマ北野通店」(現DCMホーマック北野通店)もオープン、「ラルズストア北野店」(現スーパーアークス北野店)とともにネイバーフッド型ショッピングセンターとして、地域住民の買い物需要に応えてきた。
文教堂は、ネット購入の台頭などで書店離れが加速していることを受け、2019年9月に産業競争力強化法に基づく、特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)による事業再生計画に沿って、事業構造改革に取り組んでいる。
北海道では2019年から閉店を進めており、同年3月に「千歳店」(千歳市)、5月に「札幌パルコ店」(札幌市中央区)、6月に「西岡店」(同市豊平区)、2020年は5月に大型商業施設ラフィラ(札幌市中央区)の建て替えに伴い「札幌すすきの店」、7月には「さっぽろ駅店」(同)、8月には「函館テーオー店」(函館市)と2年間で6店舗を閉店してきた。2021年は道内店舗の閉店はなかったが、同年8月以降は巣ごもり需要の反動減が大きく、今回、2年ぶりに「北野店」の閉店を決めた。
「北野店」は、「ゲオ」併設店でDVD、CDレンタルのほか本、文具、ファンシー雑貨なども揃えており、文教堂の総合店舗と位置付けられている。今回の閉店により、札幌市内は10店舗を切って9店舗になり、函館市内2店舗と新千歳空港内の2店舗と合わせ13店舗になる。