アインHDが広島・福山市のファーマシィHD全株取得、調剤薬局100店舗展開

経済総合

 アインホールディングス(本社・札幌市白石区)は5月9日、広島県福山市に本社を置く調剤薬局チェーン、ファーマシィホールディングスの全株式を取得、子会社化すると発表した。株式取得日は5月23日。引き続き福山市を本社とし、会社の商号や「ファーマシィ」薬局のブランドは継続する。(写真は、札幌市白石区のアインホールディングス本社)

 ファーマシィホールディングスの子会社ファーマシィは、1976年11月設立。現在は全国に約100店舗の調剤薬局を展開、2021年3月期の売上高は212億500万円、従業員数は885人。在宅医療や地域イベントに積極的に取り組み、社内研修で薬剤師の専門性強化にも力を入れている。同業他社との意見交換の中で経営理念や企業風土に多くの共通点があるアイングループと接触。ファーマシィは、アイングループの一員として歩むことがビジョン実現につながるとして子会社化を決めた。

 ファーマシィホールディングスはファーマシィなどの持ち株会社で2001年7月設立、資本金は800万円。2019年にファーマシィの不動産管理事業を移管した。2020年1月期の売上高は1億1400万円、純利益は3000万円の損失。決算期変更後の2021年3月期は売上高3億4000万円、純利益1400万円。

 アインホールディングスが取得するのは、ファーマシィホールディングスの全株1万3796株。2021年3月期の1株当たりの純利益は1043円90銭。創業者の武田宏ファーマシィホールディングス代表取締役会長(ファーマシィ代表取締役会長)は6月27日の株主総会で退任、相談役に退くが、山中修代表取締役社長は両社社長を引き続き務める。

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