京都市に本社を置く王将フードサービスが展開する「餃子の王将」札幌5号店となる「イオン桑園店」が11月1日にオープンして1週間、ファミリー層や若者客らで賑わいをみせている。ショッピングセンターへの出店は今年4月の「アリオ札幌店」に続いて2店舗目。昨年12月の1号店以来、ほぼ1年で札幌市内5店舗になった。(写真は、餃子の王将「イオン桑園店」)
「餃子の王将」は、京都発祥の王将フードサービスが展開する中華レストランチェーンで全国500店以上の店舗網を構築している。2012年3月期の売上高は710億円で純利益は48億円。大阪証券取引所に上場している。
道内初進出となる1号店は、昨年12月22日にオープンした「すすきの店」(札幌市中央区南3条西3丁目)。その後、今年2月22日に「南二条西2丁目店」(同南2条西2丁目)、4月23日に「アリオ札幌店」をオープンさせ、「白石中央店」(白石区白石中央1条4丁目)に続いて11月1日に「イオン桑園店」をオープンした。
出店立地は、「すすきの店」、「南二条西2丁目店」が札幌中心部のビル1階の路面店への居抜き出店、「白石中央店」は国道12号線沿いの新規ロードサイド店、「アリオ札幌店」と「イオン桑園店」は大規模ショッピングセンター(SC)のフードコート内への出店。
札幌市内5店舗で、ほぼ客層や立地による集客データは積み上がるが、今後はNSC(ネイバーフット型ショッピングセンター=近隣型ショッピングセンター)や駅直結型の出店が考えられそうだ。
「餃子の王将」は10年以内に道内30店を展開する計画。札幌展開で得たデータをもとに地方都市展開も始まる可能性がある。
同じ王将の屋号を持つイートアンドの「大阪王将」は、「餃子の王将」よりも1年半ほど早い昨年4月に道内進出しており、現在北9条店、手稲店、南郷通店、西岡店、琴似店(いずれも札幌市)のほか苫小牧市の苫小牧イオン店、北見店、旭川大雪通店の全8店を展開。地方展開や郊外展開では「餃子の王将」より先行している。イートアンドは大証ジャスダック上場で12年3月期は売上高187億円、純利益5億円。
なお、札幌のテンフードサービスが展開する餃子の地場チェーン「みよしの」は現在札幌市内19店舗。