北海道発祥のファミリーレストランでゼンショーホールディングス(本社・東京都港区)の子会社、ビッグボーイジャパン(同・同)が道内展開している「ヴィクトリアステーション」の「旭川末広店」(旭川市末広1条7丁目1)と「イオンモール釧路昭和店」(釧路市昭和中央4丁目18-1、イオンモール釧路昭和1階)が閉店した。これによって道内店舗数は30店舗になった。2021年になってからの閉店は、9店舗に及んでいる。(写真は、「ヴィクトリアステーション」のポールサイン)
「ヴィクトリアステーション」は、ハンバーグとステーキを中心とした料理を提供するファミリーレストラン。北海道発のファミレスとして展開してきたが、2000年頃から、資本移動を繰り返して現在はゼンショーHD傘下の飲食ブランドとして北海道のみで展開している。
2018年頃には道内で42店舗あったが、この頃から閉店を加速。具体的には、2018年5月「石山店」(札幌市南区)、2019年2月「滝川大町店」(滝川市)、2020年12月「函館鍛冶店」(函館市)を閉店。2021年になると閉店モードはさらに加速。1月「旭川忠和店」(旭川市)、2月「苫小牧船見店」(苫小牧市)と「篠路店」(札幌市北区)、3月「江別高砂店」(江別市)と「函館若松店」(函館市)、4月「手稲東店」(札幌市西区)、8月「小樽住吉店」(小樽市)と続き、10月になって「イオンモール釧路昭和店」と「旭川末広店」(10月17日)がそれぞれ営業を終えた。
「イオンモール釧路昭和店」の閉店によって、釧路管内の店舗は、「釧路睦店」(釧路郡釧路町睦町1丁目1-2)のみとなった。また、「旭川末広店」の閉店で、旭川市内は「旭川四条店」(4条通22)、「旭川神楽店」(神楽4条5-1)の2店舗になった。旭川市内では、今年初めには4店舗あったが、半減した。「ヴィクトリアステーション」が営業している地域は、1市減って道内16市2町になった。地域に根付いてきただけに、閉店には哀感が漂う。