北海道発の音楽・楽器専門店をルーツとする玉光堂(東京本社・東京都墨田区、メディア・リンクス子会社)は、10月31日(日)で「玉光堂楽器センター」(札幌市中央区南3条西2丁目1-1、H&BプラザビルB1F、B2F)の営業を終了する。コロナ禍で、ライブ活動や高校・大学でのバンド活動が下火になった影響を大きく受けた。(写真は、ミニシアターの客席スペースを利用した「玉光堂楽器センター」)

「玉光堂楽器センター」は、「ススキノラフィラ」内で営業してきたが、ラフィラ閉館を受けて、2021年5月7日に旧塚本マリオンビル(現H&Bプラザビル)の「マリオン劇場」跡に移転、営業を開始した。小規模な映画館跡を利用しているため、地下2階の客席があった部分にギターなど商品を展示、映写室だったところはリペア(修理)ルームとして活用してきた。
 コロナ禍での移転オープンとなったため、十分な営業活動ができなかった上に、顧客の年齢層が高く外出自粛の影響を大きく受けた。さらにライブ活動、バンド活動の場がなくなり、弦など消耗品の売り上げも大きく減った。

 一方、ステイホームでアコースティックギターが注目を集めたこともあった。同店でもヤマハの3万円台のギターが通常の倍以上の売れ行きとなり、人気のギターは欠品になって売るものがない状態になったこともある。ただ、こうしたブームも昨年秋には下火になったという。

 昨年末には、ライブハウスやバーでのバンド活動再開を見越して、フェンダー(エレキ)ギターを仕入れて準備をしたが、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続き、厳しい状態を脱することができなかった。ここにきて、ようやく緊急事態宣言が解除され、日常が戻りつつあるが、今後も売り上げ低迷が続くと判断、閉店を決めた。閉店日まで商品表示価格から10~50%OFFを実施中。
 玉光堂楽器センターは、他の楽器専門店と比べてギターの種類が豊富で、品揃えでは札幌で一番だった。コロナ禍の影は、こうした音楽活動発信の場にも色濃く出ている。



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