北海道から絶滅危惧の「ポッポ」、「北見店」閉店で今や2店舗

経済総合

 大型スーパー「イトーヨーカドー」のフードコートでは定番だった、ファストフードショップ「ポッポ」の「北見店」(北見市光西町185)が、8月31日に閉店した。これによって北海道の「ポッポ」は2店舗に減った。道内の「ポッポ」は、絶滅危惧ファストフードショップになりつつある。(写真は、イトーヨーカドー屯田店内にある「ポッポ」)

「ポッポ」は、セブン&アイ・フードシステム(二番町本部・東京都千代田区)が運営するたこ焼きやラーメン、今川焼き、ソフトクリーム、お好み焼き、ポテトなどを提供するファストフードショップ。全国のイトーヨーカドーのフードコートではお馴染みの店舗だった。

 しかし、ここ数年は全国で閉店が相次いでいる。道内では、「イトーヨーカドー旭川店」(旭川市)の「ポッポ」が2019年5月6日に閉店(イトーヨーカドー旭川店は21年5月9日に閉店)したほか、「琴似店」(札幌市西区)の「ポッポ」が19年7月28日に、「恵庭店」の「ポッポ」も同年9月29日にイトーヨーカドー恵庭店の閉店とともに姿を消した。それ以降、「屯田店」(札幌市北区)、「帯広店」(帯広市)、「北見店」(北見市)の3店舗に入って命脈を保っていたが、8月31日にイトーヨーカドー北見店に入っていた店舗が遂に閉店した。

 大型スーパーや大規模ショッピングセンターのフードコートがおしゃれで洗練されている昨今、イトーヨーカドー店舗内のフードコートは“昭和感”が漂い、どことなく懐かしさを醸し出している。そんなノルタルジックなファストフードショップ「ポッポ」は今や道内2店舗、北海道から消えてしまいかねない貴重な存在となっている。なお現在、全国の「ポッポ」は44店舗(直営26店舗、フランチャイズ18店舗)。

 かつて道内にあったファストフードショップで道内から絶滅したのは「ドムドムハンバーガー」。「ダイエー」店舗には必ずと言って良いほど出店していた「ドムドムハンバーガー」は、19年9月30日「イオン湯の川店」(旧ダイエー湯の川店)に入っていた店舗が閉店、道内から撤退している。

※「ポッポ」のフライドポテトについて取り上げた記事はこちら>>『マツコの知らない世界SP』で紹介された「ポッポ」のフライドポテト、札幌で完売続く

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