JR札幌駅の「弁菜亭」が感動駅弁、地元客向け1日50食の希少販売

経済総合

 JR札幌駅の駅弁「弁菜亭」が、駅弁の美味しさを地元の人にも知ってもらおうと焼き鮭、玉子焼き、蒲鉾の駅弁に欠かせない三種の神器と呼ばれるおかずを使った、「三種の神器弁当」を8月1日から札幌駅の売店で1日限定50食の販売を始めた。(写真は、JR札幌駅の「弁菜亭」で販売されている「三種の神器弁当」)

「弁菜亭」を展開する札幌駅立売商会(本社・札幌市東区)は、今年2月にコープさっぽろ(本部・同市西区)のグループ企業になり、既に「コープしろいし中央店」(同市白石区)で、「弁菜亭」の弁当などの販売を行い、協業を開始している。

 今回の弁当は、コープさっぽろが店舗で進めている「大惣菜化プロジェクト」と呼ばれる店内調理の活性化策で生まれた惣菜の一部を利用した協業弁当。年間17万食を販売するコープの「魚屋の脂ののった焼き鮭!弁当」に使われている鮭焼きと玉子焼きの原料を利用、レシピ通りに調理したもので、その他にかね彦(本社・札幌市白石区)の道産すり身丸天(蒲鉾)などが入っている。幕の内弁当では、「鮭」、「玉子焼き」、「蒲鉾」が欠かせない材料で、それをもじって「三種の神器」と呼ばれており、商品名も「三種の神器弁当」にした。価格は税込み850円。

 販売店舗は、札幌駅東口と西口の構内(改札外)にある「弁菜亭」の売店4ヵ所。コープの店舗には置かず、駅弁売店だけの販売に絞った。札幌駅立売商会の洲崎昭光社長は、「コロナ禍で観光客が減少しており駅弁販売は以前に比べて半減している。非日常の駅弁の美味しさと感動を地元の人たちにも知ってもらい、コロナ後の観光に思いを馳せてもらいたいですね」と話している。

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