社会保険労務士法人のSATO GROUP(札幌市)は、船井総合研究所が選ぶ「第3回グレートカンパニーアワード」にノミネートされた。同アワードは、船井総研が創立40周年を機会に設けた賞で今年が3回目。全国から33社が選ばれ、SATO GROUPはいち早く法人化して東京に進出、社労士事務所の先駆け的存在になったことが評価された。(写真は、佐藤良雄SATO GROUP代表)
「船井総研グレートカンパニーアワード」は、混迷の時代にあって明確なビジョンを掲げ、リーダーシップを発揮する経営者のもとで従業員が一丸となって成果を上げ、世の中から必要とされている“いい会社”に光を当て応援するのが目的。
SATO GROUPは、社労士事務所として2003年の法改正を受けて業界でいち早く法人化。また、複数事務所の展開が可能になったことから道内中心の展開から脱皮、東京に進出して未開拓の新しい市場を広げていった。
東京で注目したのは大企業の社労士業務。入社や退社、扶養者の増減などの際に付随して発生する健康保険や雇用保険の手続き業務は、大企業の場合、人材派遣を使って社内処理する場合がほとんどだった。
同グループは、これらの業務を外注するように提案、個人情報保護や内部統制など外注先として相応しい体制を整えるための投資も行い、国内有数の大企業やグローバル企業の労務管理を引き受けることができた。
船井総研では、同法人をノミネートした理由として「後発だった東京で空白マーケットを探し出し、大きな成長カーブを描いた。仕組み化された日本企業の中に自らのマーケットを見つけ出して事業展開する洞察力と行動力が業界でも随一であること」を掲げている。
同グループの佐藤良雄代表は、「行政書士と社労士への特化をベースに海外を視野に入れた拡大を目指す。顧客である日本企業は中国、アジアに進出しており、こうした顧客企業の海外活動へのサービスが提供できるように組織の構築と会計事務所などとの業務提携でネットワークの幅を広げ、着実に拡大の道を目指したい」としている。