札幌ラーメン「味の時計台」を展開する時計台観光(本社・札幌市中央区)は、7月17日(土)の「北栄店」(東区北48条東8丁目2—1)リニューアルオープンを機に、「チェンジ2021」と称して新生「味の時計台」の展開を始める。(写真は、17日に直営化してリニューアルオープンする「味の時計台・北栄店」)
「北栄店」は、これまでフランチャイズ店舗だったが、3月28日に閉店。その後、時計台観光が直営店舗にすることを決め、17日にリニューアルオープンすることになった。
時計台観光は、コロナ禍によるインバウンド蒸発の影響を受けて業績悪化に拍車がかかり、昨年10月、首都圏を中心に横浜家系ラーメン「魂心家」を展開するトイダック(本社・神奈川県大和市)の鴨田誓一代表取締役(57)が個人で全株式を取得。鴨田氏は、「味の時計台」を再生することを目標にしており、一部直営店舗を「魂心家」に転換するともに「味の時計台」の味をバージョンアップする取り組みを進めてきた。
このほど、味のバージョンアップにめどがつき、「北栄店」の直営リニューアルオープンを機に反転攻勢に出ることにした。「チェンジ2021」を合言葉に、バージョンアップした味をより広く知ってもらうため、17日と18日(日)の2日間、「北栄店」と「発寒店」(札幌市西区)、「駅前通り総本店」(中央区)で味噌・醤油・塩の各ラーメンを500円で提供。また19日以降、従来の860円から780円に値下げして定番価格にする。
時計台観光の佐々木啓之取締役店舗管理商品企画部長は、「美味しさをアップさせ、価格をダウンすることによって、これまで以上に道民の方に食べていただきたい」と話す。「味の時計台」が再建に入ってまもなく1年、ブランド再生の正念場に差し掛かっている。