ラーメン街道と言われる石狩手稲通(道道44号線)に横浜家系ラーメン「魂心家」が登場する。札幌ラーメン「味の時計台」を直営・FC(フランチャイズ)で展開する時計台観光(本社・札幌市中央区)は、「味の時計台石狩花川店」(石狩市花川南6条1丁目1)を7月下旬に「石狩花川魂心家」(仮称)に転換する。(写真は、「味の時計台」から「魂心家」に転換を進めている「石狩花川店」)
「味の時計台石狩花川店」はFC店舗だったが、今年6月13日で閉店。新たに時計台観光の直営店舗になり、「魂心家」に転換する。現在、店舗の改装工事を進めており、7月下旬にオープンを予定している。旧時計台観光は事業不振に陥っていたが、昨年10月に首都圏を中心に横浜家系ラーメン「魂心家」を展開するトイダック(本社・神奈川県大和市)の鴨田誓一代表取締役(57)が個人で全株式を取得。以降、「味の時計台」を再生する経営改革を進めており、黒字転換を果たす牽引役として一部店舗の「魂心家」転換を進めている。
「魂心家」は、濃厚でまろやかな「濃まろ豚骨スープ」とそれに合った特注の中太ストレート麺が特徴で、麺は硬めで噛み応えがある。1杯700円前後でご飯が食べ放題なのが特徴。関東や関西、東海、北陸、中部で横浜家系ラーメン「魂心家」を30数店舗展開、そのノウハウを移入して、札幌市内と苫小牧市内の「味の時計台」各1店舗を「東雁来魂心家」、「苫小牧魂家」に転換してきた。
「石狩花川店」がある石狩手稲通は、ラーメン街道と言われるラーメン激戦地。道路沿いには、「信玄」、「さんぱち」、「飛龍」、「まるたけ」、「もみじ」、「山岡家」が並び競争は激しい。「激戦地で戦っていくには『魂心家』に転換する必要があった」(時計台観光店舗管理・商品企画部)。時計台観光は「味の時計台」ブランドを維持再生することを主眼にしているため、これ以上の「魂心家」転換は行わない考え。