「ファミレス」から「横浜家系ラーメン店」へーー昨今の外食事情を凝縮したような飲食テナントの転換が、札幌市東区東苗穂の複合商業施設内で行われる。(写真は、23日にオープンする「横浜家系ラーメン銀家札幌東苗穂店」)
この複合商業施設は2018年9月にエムジーリース(本社・東京都千代田区)が建設、大和情報サービス(同・同)が運営している「アクロスプラザ東苗穂」(札幌市東区東苗穂4条2丁目)。開業当初は、全国的にファミリーレストランを展開するジョイフル(本社・大分県大分市)が北海道1号店としてオープンさせた「ジョイフル札幌東苗穂店」だった。北海道初のファミレス登場で話題を集めたが、進出2年後の20年10月11日、コロナ禍の影響もあって苦渋の撤退をした。
以降は空き店舗だったが、今回その建物に「横浜家系ラーメン銀家(ぎんや)」が入る。「銀家」は、まつざき商事(本社・横浜市港北区)が展開しているラーメン店で、神奈川県に5店舗と17年3月にオープンさせた「札幌宮の森店」の計6店舗を運営。豚骨醤油ラーメンが売りで、札幌でも増えている「横浜家系ラーメン」ブランドの一つ。札幌進出から4年目で2号店となる「札幌東苗穂店」を出店することになった。オープン日は4月23日(金)。
淘汰が始まっている「ファミレス」から、目下勢いのある「横浜家系ラーメン店」への転換は、札幌の外食事情を凝縮したような光景。「アクロスプラザ東苗穂」は他に、「セントラルフィットネスクラブ東苗穂」や「サツドラ東苗穂4丁目店」、「ソフトバンク札幌東」が集積している。新たに「横浜家系ラーメン銀家」が加わることで「ジョイフル」時代とは異なる商業施設のテイストになりそうだ。