札幌商工会議所は9日、札幌市内のホテルさっぽろ芸文館で中国大連市の企業30社を招き道内企業とのビジネスマッチングを行った。札商はこれまで8回、大連市で中国企業と道内企業のビジネスマッチングを開いてきたが、今回初めて大連市の企業団を招き札幌市内で実施した。参加した札幌市内の企業は、「反応はすごく良かった。相手先企業との商談を進めたい」と中国への販路拡大に意欲を見せていた。(写真は、大連市の企業を招いた道内企業とのマッチング会場)
札幌商工会議所は、道内企業の販路拡大を目指し、2004年から中国の経済貿易団体「中国国際貿易促進委員会大連市分会」と協力して、道内企業が最も多く進出し、中国東北部を代表する港湾・物流都市、大連市で道内企業と中国企業とのビジネスマッチング商談会を実施してきた。
大連市の人口は、北海道とほぼ同じで約600万人。観光、船舶、鉄道車両などの分野で成長を続けているが、市内の経済技術開発区と呼ばれる地域には、多くの日本企業や合弁企業が進出している。
札商は、これまで8回に亘って道内企業延べ90社が現地に出向いて大連市内の企業と個別商談会を行っており、10年6月には札商と中国国際貿易促進委員会大連市分会との経済交流促進に関する覚書を調印、関係強化を進めてきた。
今回は、大連市内の食品関連企業や酒類・飲料関連、製造業、生活雑貨、服飾・ペット用品、不動産開発など30社が来札し、道内からは本間水産や札幌グルメフーズ、かまだ商店、うろこ市など約90社が個別商談会に臨んだ。
ビジネスマッチングに参加した札幌市内のフーズアンドブレッドの横田淳一社長は、「小麦ふすまパンの商談をしたが、中国でも糖尿病やダイエットなどに非常に関心が高まっていることが分かった。早速、小麦ふすまの粉を送って欲しいと言われた。反応はびっくりする大きい」と語っていた。