見上げれば「コメダ珈琲店」の看板、市電とつくる新たな街角景観

経済総合

 街の景色は変化する。見上げれば「コメダ珈琲店」の看板が掲げられていた。ついこの間まで、殺風景な空き店舗だったスペースが急に彩りを増してきた。4月中旬、街角に溶け込むようにこの店舗がオープンする。

(写真は上から開店準備が進む「コメダ珈琲店大通西6丁目店」、空き店舗の光景、閉店前の「モスバーガー札幌南1条西6丁目店」)

 この「コメダ珈琲店」は、札幌市内に開店する「大通西6丁目店」。住所地は南1条西6丁目の市電の走る南1条通に面しているが、大通公園とさほど離れておらず、「大通」の冠が付いた方が少し洗練された雰囲気になるとして命名されたようだ。まもなく南2条西3丁目の札幌ゼロゲートビルにオープンする100円ショップ「Can★Do」も「札幌大通店」と「大通」の冠を付け、プチ洗練感を打ち出す。

「コメダ珈琲店」の看板が掲げられたのは、昨年6月25日に閉店した「モスバーガー札幌南1条西6丁目店」跡。以前は、市電と「モス」店舗が奏でる色合いのハーモニーが街のリズムを小気味よく伝えていたが、閉店後はそのリズムも失われ、殺風景なモノクロの光景が広がった。

 冬を越して「コメダ珈琲店」の出店が決まり、春が近づくタイミングで看板が掲げられた。落ち着いた店舗空間と共にコーヒーとシロノワール、無料のモーニングトーストが売りの名古屋発祥の喫茶店。「モス」閉店で失われた街のカラーは、今度は「コメダ」が染めてゆく。市電と「コメダ」はどんな街角景観をコラボレーションしてくれるだろう。

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