北海道エネルギー(本社・札幌市中央区)は、4月1日(木)、札幌市中央区北5条西16丁目1番地8にガソリンスタンド(サービスステーション=SS)と立体駐車場が一体化した複合施設をオープンさせる。北5条西16丁目付近の桑園地区は、マンション建設などで人口が増えているが、本格的なガソリンスタンドがない空白区だった。同社はセルフ給油とフルサービスによって収益性の高いガソリンスタンドを目指す。(写真は、「チャレンジ北5条SS」と立体駐車場の複合施設)

 北海道エネルギーは、道央圏に約100ヵ所のサービスステーション(以下SS)を展開しているが、札幌桑園地区はSS空白区で、同社は数年前からこの地区でのSS建設を模索してきた。2017年に北5条西16丁目の北5条手稲通沿いに約564坪(1864・68㎡)の土地を取得。当初は18年春着工を予定していたが資材費高騰と人手不足で工事を延期、20年2月に着工した。
 このほど竣工した建物は、鉄骨造、地上6階建てで建築面積約506坪(約1673㎡)、延べ床面積約2417坪(約7977㎡)。1階が「チャレンジ北5条SS」、2階から6階が立体駐車場となっている。設計、監理は石本建築事務所(札幌市中央区)、施工は岩田地崎建設(本社・同)。投資額は土地取得費を含めて約20億円。土地は北海道エネルギーホールティングス(同・同)、建物は北海道エネルギーの所有。

(写真は、チャレンジ北5条SS)

「チャレンジ北5条SS」は、フル・セルフが各4レーン、セルフ灯油1レーン、洗車機1機、整備用のタンデムリフト2機、96セット収容のタイヤ倉庫も併設。非常用発電機を配備して震災時も給油可能なSSとなっている。駐車場は224台収容で、運営を三井不動産リアルティ(本社・東京都千代田区)の「三井のリパーク」に委託、月極と時間貸しに対応する。
 北海道エネルギーの木村信広社長は、「桑園地区には医療機関などが集積しており駐車場需要が旺盛。また、SSがなかったためフルサービスの要望も高い。多くのお客さまのニーズに応えていきたい」と話している。


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