ペッパーフードサービス(本社・東京都墨田区)が、直営・FC(フランチャイズ)展開しているステーキ専門店「いきなり!ステーキ」の閉店が続いている。2021年1月31日(日)には「函館桔梗店」(函館市桔梗418ー114)を閉店、道内店舗数は7店舗になる。(函館から「いきなり!ステーキ」の看板が消える。写真は、営業継続の「札幌南店」)

「いきなり!ステーキ」は、16年12月9日に「新さっぽろカテプリ店」(札幌市厚別区)をオープンさせて北海道に進出。19年8月28日の「長崎屋小樽店」(小樽市)まで、3年弱で道内15店舗のスピード出店を行ってきた。しかし、全国的に短期間で大量出店したために、自店競合などによって既存店売り上げが低下、19年11月には閉店に舵を切った。

 20年に入ってからはコロナ禍によって客数減がさらに加速したため、ペッパーランチが展開するもう一つのステーキ専門業態である「ペッパーランチ」事業を85億円で8月末に売却、「いきなり!ステーキ」事業の立て直しを進めている。

 昨年以降の道内店舗の閉店は、20年1月13日「釧路店」(釧路市)と「苫小牧店」(苫小牧市)、同月31日「フレスポ函館戸倉店」(函館市)、3月31日「札幌駅前店」(札幌市中央区)、5月24日「新さっぽろカテプリ店」(同市厚別区)、7月6日「イオン北見店」(北見市)と「フレスポ帯広稲田店」(帯広市)となっていた。

 20年は、それ以降の閉店はなかったが、21年に入って1月31日に「函館桔梗店」が閉店することになった。同店は19年4月19日にオープンした店舗で、1年9ヵ月で営業を終了する。これによって道内店舗数は最盛期の15店舗から7店舗と半減以下になる。営業している店舗は、札幌3店舗、旭川、釧路、小樽、千歳各1店舗で、路面店は「札幌南店」(札幌市中央区)と「千歳店」(千歳市)の2店舗となり、他の5店舗は商業施設内のインショップ型店舗。
※直営店かFC店かの表記がないという読者のご指摘がありました。「函館桔梗店」はFC店であることを注記いたします。



18人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。