焼きたてパンのどんぐり(本店・札幌市白石区)は、おにぎりを本格販売する。8月26日から「大通店」(同市中央区大通西1丁目、ル・トロワ1階)でテスト販売をしているが、好評なため11月25日(水)に同店横に専門ショップを設け、本格販売を開始する。(写真は、テスト販売のおにぎりを作る従業員たち=どんぐり本店で)
(写真は、「どんぐり大通店」の「おにぎりコーナー」)

 どんぐりは、「ちくわパン」に代表される惣菜パンで人気の焼きたてパン専門店。具材の味付けからこだわるオリジナルな味わいが美味しさの秘訣。おにぎりを手掛けることになったのは、社内に小麦アレルギーの従業員がいて、その従業員から、「どんぐりの楽しさをパン以外で表現したい」という声が上がったこと。その声を吸い上げて2~3年前から試行錯誤を重ね、丼ぶりなども検討、たどり着いたのがおにぎりだった。

 ツナマヨやベーコンエッグ、ザンギ、炭火牛カルビなどパン向けの惣菜を、コメに合うように若干味を変えて使用。コメは、士別市上士別町の農家が生産している「ななつぼし」、海苔はやや厚めが特徴の兵庫県産を使っている。
 8月26日にから毎日、2種類で200個から400個を手作りして「大通店」でテスト販売しているが、「お客さまの評判は予想以上で、おにぎりが店頭に並ぶのを待ってくれているお客さまもいるほどです」と野尻雅之社長。

 このため、本格的に取り組むことにしたもので、「大通店」の横に約20坪程度の専門ショップ「てづくりおむすびの店どんぐり」を、11月25日のオープン予定で開設することにした。パンに使用している惣菜を利用したおにぎりの他にも新メニューを模索中で、最終的には50~60種類になりそう。

 野尻社長は、「どんぐりらしさを失わず、これを食べたいと思えるようなおにぎりを作っていきたい」と話している。おにぎりショップでは、ネットドア(本社・札幌市)のスマートフォンを使ったセルフオーダーシステム「アイオーダー」を導入、このシステムで事前決済、店頭で商品だけを受け取れるようにする。


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