クリーニングのエンパイアー(本社・札幌市北区)は、新サービスとして抗ウイルス加工の無料提供を2021年1月31日まで期間限定で開始した。コロナ禍の中、クリーニングで一番大切で必要とされているのが抗ウイルス加工。同社は一般衣類などすべてのクリーニングにおいて無料加工を行い、サービス向上を図ることにした。(写真は、エンパイアー本社)
エンパイアーは、1912年に当時の釧路町(現釧路市)で山下洗濯店として創業、今年が創業108周年にあたる。創業7年目に『スペイン風邪』が全世界で流行したが、創業者の山下留次郎氏はその危機を乗り越え、26年には小樽市に工場・支店を、32年には札幌市に工場・支店を開設、現在に至る基礎を築いた。
創業から108年目の今年、全世界に新型コロナウイルス感染症が流行、現在も収束の兆しが見えていない。こうした中、クリーニングを通じてお客へ恩返しをするため、最も求められている抗ウイルス加工を無料で施すキャンペーンを開始した。同社によると、この加工は繊維上の特定のウイルス数を低減させる加工で、病気の治療や予防を目的とするものではなく、全ウイルスに対しての効果を保証するものではないとしている。
既に9月18日から消臭・抗菌加工にプラスして全品に抗ウイルス加工を行っている。ただし、殺菌効果が既にある漂白工程を行う白衣や事業所単位で取引している作業着のほか和服や皮革、寝具類など特殊クリーニング品は対象外となっている。エンパイアーは、北海道を中心に関東を含め約190店舗を展開しており、18年度売上高は約77億円。