美容成分を針状(ニードル)に形成して顔の気になる部分に貼り付け、その美容成分を肌に浸透させるマイクロニードル化粧品。その分野で世界ナンバーワンの売り上げを達成、ギネス世界記録に認定された北海道の企業がある。(写真は、マイクロニードル化粧品市場でのギネス世界記録認定証を授与される北の達人コーポレーション・木下勝寿社長=左)
化粧品や健康食品を企画・開発し、自らインターネット販売している製販一体企業の北の達人コーポレーション(本社・札幌中央区)。10日、札幌市中央区のさっぽろ創世スクエア内の札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオで、ギネス世界記録の認定証授与式が行われた。
同社のマイクロニードル化粧品「ディープパッチシリーズ」は、2016年より販売を開始。医療現場で患部に適切な量の薬剤を効率よく届ける「ドラッグデリバリーシステム」の一つであるマイクロニードルの手法を化粧品に応用したもの。開発に当たっては、微細な針の耐久性や通信販売のため、品質の安定性が確保できるかなど開発段階で試行錯誤。効果検証にも時間をかけた。
発売当初は「マイクロニードル化粧品」の認知度が低かったこともあり、プロモーションやマーケティングに工夫を加えながら市場拡大を図っていった。そして、今回、売上高約48億5000万円を達成、世界42社中で1位となり、「マイクロニードル化粧品」市場でシェアナンバーワンブランドとしてギネス世界記録に認定された。
ギネス世界記録公式認定員の桐村和由氏から認定証を授与された木下勝寿社長は、「世界ナンバーワンの受賞は初めてで感慨深い。私たちが行ってきたことに誇りが持てるようになる。この記録はお客さまが作ってくれたもの。ナンバーワンの名に恥じぬように今後も頑張りたい」と喜びを語った。また、秋元克広市長もビデオメッセージで祝辞を寄せた。
同社の「ディープパッチシリーズ」は、濃厚なヒアルロン酸を主成分にした「刺す化粧品」。針が直接肌に刺さることで美容成分が高濃度のまま浸透する。累計の予約者は10万人を超え、リピート率は96・8%という。価格は1ヵ月分8枚入り、税別4422円から。