とんでんホールディングス(HD、本店・札幌市東区、関東本社・埼玉県さいたま市南区)の事業子会社で和食レストラン「とんでん」などを展開するとんでん(同・同)は、9月30日(水)で北海道3店舗、埼玉県2店舗、東京都2店舗の計7店舗を閉店する。とんでんが一度に7店舗を閉店するのは初めて。コロナ禍の客数減などが響いたようだ。(写真は、とんでん本店と同じ建物に入っている「とんでん北38条店」)
とんでんは、1968年創業の和菓子店がルーツ。73年に「とんでん鮨」を札幌市東区で開業、78年に「ファミリーレストランとんでん」の1号店を埼玉県浦和市にオープンさせた。その後、関東圏と北海道で店舗進出、直近では北海道17店舗(うち札幌市内13店舗)、埼玉県38店舗、千葉県21店舗、東京都10店舗、群馬県1店舗を展開している。屋号は、94年に現在の「和食レストランとんでん」に変更した。
派手さはないものの、店舗は落ち着いた雰囲気でオーソドックスな和食メニューということもあって、中高年齢層を中心に安定的な利用がある。この10年間は出退店も少なく、札幌での閉店は2018年9月の「森林公園店」(厚別区、その後「セブンーイレブン札幌厚別北3条店」が改装居抜き出店)が目につく程度だった。
9月30日で閉店するのは、札幌市内の「北38条店」(東区北38条東8丁目)、「西岡店」(豊平区西岡1条3丁目)、「南郷通店」(白石区南郷通18丁目南3)と埼玉県の「越谷店」(越谷市)、「鴻巣店」(鴻巣市)、東京都の「高島平店」(板橋区)、「東久留米店」(東久留米市)の7店舗。今回の閉店についてとんでんHDでは、「店舗の状況を見て総合的に判断した」(広報)としている。
外食チェーンでは、コロナ禍の客数減による不採算店舗の整理で、コロワイド(本社・横浜市西区)やロイヤルホスト(同・東京都世田谷区)、吉野家(同・同都中央区)、ジョイフル(大分本社・大分市)などが全国で大量閉店を進めている。
(写真は、「とんでん西岡店」)
(写真は、「とんでん南郷通店」)