兵庫県明石市にある「魚の棚商店街」を想起させるような店舗名を持つ札幌の居酒屋「さかなとお酒 魚の棚」(札幌市中央区南3条西5丁目36ー1、DRESS五番街BLD)が25日、宅配寿司とオードブルの「うぉんたな-DELL-北野店」(同市清田区北野7条2丁目5ー5、第2おおたビル1階)をオープンさせた。(写真は、25日に開店した宅配寿司「うぉんたな-DELL-北野店」)

 明石市の「魚の棚商店街」は通称「うぉんたな」と呼ばれ、明石海峡や瀬戸内海で獲れた新鮮な魚介類を手軽に買える市民の台所として親しまれている。そんな名前を冠しながらもお洒落なしつらいの居酒屋「さかなとお酒 魚の棚」が札幌中心部にオープンしたのは2017年5月。19年7月には2号店を出したが、今年に入ってからのコロナの影響で営業を自粛、活路を求めたのが宅配寿司とオードブル。今年5月に宅配専門の「うぉんたな-DELL-中央店」(札幌市中央区南4条西2丁目11ー7、TOMORUビル5階)を出店、そして今回2号店として「北野店」をオープンさせた。

 2号店の出店場所は、東北通沿いで昨年12月27日に閉店した「セイコーマート北野7条店」跡。拠点が2店舗になったことで宅配の範囲は大きく広がった。25日には店舗前に多くの開店祝いの花輪が並んだ。コロナ下でのチャレンジを後押ししようという関係者の思いが伝わる光景だった。

「うぉんたな」という言葉は、札幌に住む関西人、とりわけ神戸西部や東播出身者の心に響く。買い物客が行き交う商店街の活気が、この言葉には秘められているからだ。コロナ下で宅配という新たな挑戦を始めた札幌の「うぉんたな」は、市民をどう活気づけてくれるだろうか。


24人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。