北海道から全国・海外に通用する企業経営者を育てようと産官共同で2016年度から始まった、北海道経営未来塾(塾長・長内順一未来経営研究所社長)の第5期入塾式が20日、札幌パークホテル中庭で行われた。コロナ禍のため例年より約1ヵ月遅れの入塾式となった。(写真は、北海道経営未来塾の第5期入塾式)
(写真は、塾生代表として謝辞を述べるkalm角山の川口谷仁代表取締役CEO)
5期生は37人(女性6人、男性31人)で継続塾生は21人、新規塾生は16人。札幌市内は22人、江別市や函館市、釧路市、上川郡当麻町、河東郡士幌町など札幌市外は15人で、市外からの参加が多いのが特徴。40歳以上が16人、40歳以下は21人。業種は、建設・不動産が13人、製造業8人、医療・介護4人、金属加工業と情報通信業が各3人、農業2人など。
入塾式では、最初に長内塾長が登壇、「2020年は世界的なコロナ問題で歴史に残る年になる。塾生一人ひとりが自らの歴史を刻んでほしい。コロナ下では社会システムが変わり、塾生たちもそれに合わせて変わらなければならない。ピンチはチャンスだと言ってきたが、変化こそチャンスの時。未来塾の中で学ぶことをベースに変化してほしい」と挨拶した。
続いて鈴木直道・北海道知事のメッセージが代読され、「これからはコロナウイルスに強いライフスタイルやビジネススタイルを形づくっていくことが求められる。ピンチを飛躍のチャンスに変えうる時代でもある」と塾生にエールを送った。
塾生代表の川口谷仁氏(48、Kalm角山代表取締役兼CEO、2期生・4期生を経験)は、「自分と未来は変えられるという信念の下にこうしてここに集えたことを感謝したい。未来塾の経験から人あっての自分、他人本位であることを強く教えられた。コロナという世界が経験したことのない危機の中、未来塾での学びと気付きを行動に移し、企業、地域、北海道に貢献したい」と謝辞を述べた。
7月から始まる講義には、道内からアインホールディングス(本社・札幌市白石区)の大谷喜一社長やニトリホールディングス(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)の似鳥昭雄会長が登場するほか、ビーロット(本社・東京都港区)の宮内誠社長、メルカリ(同・同)の山田進太郎社長、ジャパンエレベーターサービスホールディングス(同・同都中央区)の石田克史会長兼社長、CEOなど塾生と同年代の創業経営者が講演する。