コロナ減収でパンの「HOKUO JR手稲店」30日閉店、札幌市内1店舗に

経済総合

 札幌市内で焼きたてパン専門店の「HOKUO(北欧)」を展開する北欧STプラン(本社・札幌市西区)は、JR手稲駅構内にある「JR手稲店」(手稲区手稲本町1条3丁目)を5月30日(土)で閉店する。これによって札幌市内の「HOKUO」は1店舗になる。(写真は、30日で閉店する「HOKUO JR手稲店」)

「HOKUO JR手稲店」は、国鉄が分割民営化された1987年の6月に出店。その後、手稲駅は2002年5月に橋上駅舎になったが継続して構内に出店、手稲駅の「HOKUO」として親しまれてきた。今回、33年で閉店することになったのは、「コロナの影響で売り上げが落ちているのが原因」(北欧STプラン・斉藤豪社長)という。JR北海道との賃貸契約も関係したとしている。
 
 北欧STプランは、バブル崩壊で破綻した北欧(本社・札幌市西区)の一部事業を承継した企業で、近年は札幌市内に「HOKUO」を4店舗展開していた。しかし、19年1月に「地下街店」(中央区、地下街ポールタウン内)、同年7月には「新さっぽろデュオ店」(厚別区、新さっぽろアークシティデュオ内)を閉店。今回の「JR手稲店」の閉店で、北欧を源流とする店舗は「アピア店」(中央区、JR札幌駅地下街アピア内)1店舗だけになる。
 
 同社は、19年7月に小型の「北36条店」(北区)、同年11月には「ドン・キホーテ苫小牧店」(苫小牧市、ドン・キホーテ苫小牧店内)を出店したが、いずれも現在は閉店している。JA中標津(標津郡中標津町)が運営する「Aコープ中標津あるる」内にも「HOKUO」が入っているが、この店舗は北欧STプランが17年に暖簾分けした企業が展開している。

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